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音楽をやる人は、個性的な人が多い。
1歩まちがえるとそれは、非常にかっこ悪いものになる。
だが、1歩なら、まだいい。1歩さがれば戻れるのだから。
ここでは、3歩まちがっちゃった人を紹介したい。
その名も、「タ○トリ」くん。
音楽学校に入るには、オーディションというものがある。
各々、オーディションで歌う曲を選曲し、持参してくる。
それを大勢の審査員の先生たちと
オーディションを受ける人たちの前でひとりで歌うのだ。
そのオーディションで、彼の伝説はベールを脱ぐのである。
彼は、背が高く、顔は的場浩二系。
元「自衛隊員」だった彼は、がたいがよく、
タンクトップにアーミーパンツ。
まさに、「ランボー」のような風貌で現れた。
そして、J−POPの選曲でオーディションに挑む輩が
続いてゆく中、ようやく、彼の出番がまわってきた。
さっそうとステージにあがる彼。
ガサガサ ゴソゴソ
スタンドマイクに手をあてて、マイク位置を直す。
「アーアー。ア」
(素人にありがちなマイクテスト)
がさごそ ゴボァゴボァ
(まだ、マイクを直す)
”えーっ、こんばんわぁ。"
"・・・うぉれ(俺)の名前はタ○トリですっ・・・・”
彼は
もの凄い巻き舌
だった。
完全なロカビリー。
よくみると、リーゼントだ。
”えーっ、きょうぅわ、この日のために・・・・"
"曲うぉお、作ってきました・・・・”
"曲のタイトルうゎ、うぉれ(俺)のまち・・・・です”
シーンと静まりかえる部屋
”この曲うゎ・・・・うぉれ(俺)が・・・この・・・”
”東京砂漠にやってきて・・・感じた・・・”
”うぉれ(俺)の魂を込めた・・・曲です・・・・”
オリジナル曲をもってくるなんて、たいしたヤツだ!
と全員、
期待の気持ち
で彼を見守っている。
"・・・うぉれ(俺)が"
"・・・故郷をはなぅれぇ(離れ)・・"
"遠い・・・遠いこの・・・東京で・・・・”
”感じた・・・うぉれ(俺)のハートを・・・”
”・・・きいてください・・・・”
うんうん。是非!
”・・・・でぅわぅ・・・聞いてくださぃ・・・・”
シーン・・・(一同息をのむ)
(;゚Д゚)ん?
シーン・・・
(;゚Д゚)???あれ?まだかな?
シーン・・・
演奏のテープがトラぶってるのかな??
静けさの中、目をつぶっているタ○トリ。
(;゚Д゚)??
次の瞬間
”このぉ〜まちぅわぁぁ〜♪
くさっ・・・って・・・いるぅぅぅ〜♪♪”
皆さんは、ダウンタウンの罰ゲーム
「笑ってはいけないハイスクール」を
みただろうか?
あれを実生活の中でやったことがあるだろうか。
まさにこの部屋は今、
地獄
と化していた。
そう、彼は・・・
アカペラ
で歌いだしたのだ。
何の前ぶれもなく。何の予告もなく。
そして、
不可解なリズム。
アカペラといっても、
皆さんの知っているアカペラではない。
演奏をミュートした状態の
盆踊り。
ホウキでギター。
そんな感じ。
天然のとれたて・特級クラスの生ドリフ。
絶対に笑うことの許されないドリフ。
これを目の前につきつけられつつ、
この静寂を保つ。それがルール。
いかなる微笑も許されない。
それがエチケット。
この地獄を助長するのは、とんちんかんなリズムだけではない。
彼の歌詞は、更に腹筋をえぐりあげる。
"このくさったぁ〜東京のまちぃ〜♪まちぃ〜♪
”・・・・ はいいろのっ・・・・・”
”・・・・・・・・・・・”
”・・・まちぃ〜♪”
”うぉぉれわぁ〜!!!!このまちのぉ〜ぉぅぉ〜♪”
どれだけの人が死んだであろう。
どれだけの人が泣いたであろう。
大勢の期待の目は、全て点に変えられていた。
もう、全ての人たちが小刻みに震えていた。
アカペラ盆踊りで
ロカビリーで
歌詞は尾崎豊風
そして、いよいよ、地獄最高潮
”・・・・・・(沈黙)・・・・・・・”
(;゚Д゚)?
”・・・・・・(沈黙)・・・・・・・”
(;゚Д゚)??
”・・・・・・(沈黙)・・・・・・・”
(;゚Д゚)????
”・・・・・・(タ○トリ 目をつぶっている)・・・・・・”
(;゚Д゚) ・・・
”ぅおまえのぉ〜まちうぁ〜くさってぇいるぅ〜♪”
(;゚Д゚)・・・・
(;゚Д゚)!!
(;゚Д゚)間奏!間奏か!?
アンタにしか聞こえていない
間奏なのかあぁぁ!!?? ゴボァッ!←吐血
こうやって、彼は、地獄のワンステージをやり遂げる。
全員、ジャイアンのリサイタルを受けたかのように
大ダメージ。
エチケットとひきかえに、腹筋は死んでいる。
歌なんかもう、
歌えやしない。
こうやって、数ある強敵を、彼は
瞬殺し、
見事にオーディションに受かって、入学となる。
>>続く ロカビリー魂!タ●トリくん vol.1 学校偏
お笑い部門に再挑戦中!
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