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<< これまでのお話
この体験は、幼い2人にその後どのような影響を与えたか。
私が帰国してから、かなり後にいっくんも日本に帰国。
小学校へ登校するも、通学途中にある家々の飼い犬と
会話をすることに専念し、学校に行くのを忘れたり、
道端に動物をみつけると、その動物を追いかけて、
また学校に行くのを忘れる。
このように、動物に対し尊敬の念と愛情を限りなく注ぎ、
彼は異常に執着するようになった。
また、人間に対し、非常に不信感を抱き、
動物以外は友達はいらないという気難しい少年になっていた。
彼が青年になるころには、TVでも有名だった動物の王国、
「ム○○ロウ王国」への憧れを強め、実際にスタッフとして門をたたいたときいた。
しかしそこの現実には、自分が思っていた理想郷とは全くほど遠いものだったらしく、
うちひしがれて帰ってきたという。
彼にとっては、あの出来事は
人生を変える大きなトラウマとなってしまったのかもしれない。
私はというと、あの犬といっくんと私と気持ちを通い合わせて過ごした
最後の数日間が今だに夢でフラッシュバックする。
しかし、夢の中のあの犬は、いつでもおだやかな表情で私をむかえてくれる。
あれは、彼がもっとも私たちにむけていた表情だったのかもしれない。
そして、夢の中でも
「傷口が消えているかもしれない」
と私は気にかけ、確認をしようとする。
傷口は、あったりなかったりで、
ないときは「やっぱり、あのケガは夢だったんだ」と思い、
ある場合は「お祈りにいかなくちゃ!」と泣いて目が覚める。
何十年と変わることなく、繰り返されるこの夢は、
ある意味、「トラウマ」なのかもしれないが、
彼と今でも出会える唯一の聖域でもある。
私が「トラウマ」を「思い出」に変えることができたのは、
ある意味、幸運だったのかもしれない。 泣きシリーズ〜小さな友情 あとがき〜
お笑い部門に再挑戦中!
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