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バンド活動を中心に動きたい。
でも、就職しちゃうと時間の融通がきかない。
どうにか効率よく稼げないものかと検討したところ
どうもPC関係が時給がよさそうだ。
そんなわけで、何とかためたお金をPC購入に投入し、
もうお金も底つきたので、図書館に通ったり
拾ったDOS-Vマガジン(パソコン雑誌)なんかを
読みあさり、独学で勉強。
当時は、インターネットなんかも普及しておらず、
PCは手にしたものの、ネットも繋がっていないので、
拾った本にわからないPC専門用語がでてくると、本屋に走り、
調べて(立ち読み)帰るという、結構、涙ぐましい努力をしていた。
かなり必死だった&暇だったというのもあったと思う。
しかし、どこまでやれば、仕事になるのかわからない。
もういいや、いちかばちか、門をたたいてみよう。
そこで、時間や仕事をする期間などを選べる派遣さんを
やってみることにした。
とりあえず、大手の派遣会社を訪ねてみた。
すると、「スキルシート」なるものを
書いてくれというではないか。
あてはまる項目にチェックをいれろというが
これがまた全然用語の意味がわからない。
「OAクラーク」
なんだこりゃ。きいたことないぞ。
でも、あれだOAっていうと機械っぽいな。
チェックしてやれ。
「SE」
SE?SEっていうとあれかい?
ライブ始まる直前に流す、音楽のことかい?
↑ ↑ ↑
SEとは、「システムエンジニア」のことなのだが
なまじっか音楽をかじっていたため、勘違いして
「SE=サウンド・エフェクト(音響効果)」の略だと思っている。
※システムエンジニア=コンピュータシステムの設計や
システム開発のプロジェクト管理などをする技術者 のこと。
当然、チェックをつける。
「PG」
いよいよ、わからない言葉がでてきたぞ。
なんの略だ?
G・・・GAMEか?あ、ゲーム関係か。
↑ ↑ ↑
PGとは「プログラマー」のこと。
ゲーム関係というわけではない。
ゲームは、作ったことないなぁ。
こいつは、なしと。
・・・と、このように恐ろしく勘違いした状態で
スキルシートを書き上げ、提出。
登録担当者は、出来上がったスキルシートをみて
「え!SEの経験があるんですか?!」
「ええ。自分で作ったりします」
だから、それは、
音楽なんだよ!あんた!
サウンド・エフェクト!
全然、ちげーんだよ!
そんな突っ込みをする者もなく話は進んでゆく。
「お仕事の経歴は、かかれていないようなんですが・・・」
「ええ。パソコン業務は初めてです。」
システムエンジニアの経験があるのに、パソコンの仕事初めて・・・
この不思議な女に、担当者もとまどっている。
「私も詳しくはないのですが・・・このようなパターンは初めてでして・・・」
そりゃそうだ。
だって、間違ってんだもん。
「SEのお仕事でしたら、高給ですし、
人手がたりないので、すぐにお仕事がきますよ」
「いえ、でも、パソコン業務を希望しているので、
データ入力とか簡単な作業からがいいんですけど」
「え・・・でも、SEを生かしたほうが・・・勿体ないですよ」
「うーん。それは、仕事としてではなく、
趣味としてやっていきたいので。」
もう、何が何だかわからない。
こんな変わった人がいるんだ。
担当者は、そう思ったにちがいない。
こんな風に、間違った登録が完了。
そして、ひとまず希望通り、データ入力の現場をGET。
某大手の冷凍食品会社での
クレームデータ入力だったのだが、
ここでみた光景をひとつ。
データを入力している部署のとなりで、
お客様サポートの部署があった。
冷凍食品に関するさまざまなクレームの電話が
朝からひっきりなしに鳴る。
それを処理してゆくのだ。
海外で処理された冷凍食品だからなのか、
それはそれは、すざまじい勢いで電話が鳴り続ける。
「ピザに釘が混入」
なんていうのは、日常茶飯事。
「虫・髪の毛混入」
も日常茶飯事。
そして、そのクレームをうけるお姉さんたちが、凄い。
客からクレームの電話がくると
「はい。そうですか。申し訳ございません」
と不機嫌そうに対応し、電話をきったあとは、
「ふざけんなっつーの。子供がピザの釘食ったとか騒ぎすぎ」
などと吐く。(騒ぐ問題だろ、それ)
これが、クレーム処理の実体か・・・と思いながら、
きいていたが客に対してだけじゃない。
仲間同士、毎日、ケンカしている。
「お前が処理する案件だろ。人にまわしてんじゃねぇーよ」
「しらねーよ。お前に言われたくねぇんだよ!」
勿論、スタッフ全員女。
見た目は、普通のOLしゃん。
黒髪に今どきの服をきている平凡なOLしゃん。
しかし、会話はヤンキーガクブル。
データ入力自体は、頭も使わない簡単な作業である。
だが、この案件は時給がやけに高く、
契約期間もしょっぱなから長期でさせられる。
こういう案件には、必ず、何か理由があるのだ。
そう、このきちがいな会話を毎日、
隣りできかされると精神的にまいってくるのだ。
それほど、常識がある人にはイライラくる会話なのだ。
契約半ばで次々と入力スタッフがギブアップしてゆき、
当初、15人投入されたのが、とうとう2人になった。
そして、その2人(私ともう一人)も、ついに契約更新を拒否。
満期でやめたといえども、先方はあきらめが悪く、
何度も再契約をもちかけてくる。
私が「もう、別の仕事をひきうけたから」と断っても、
それでも、頼むから頼むから!と言ってくる。
じゃあ、ひきうけた仕事をキャンセルして
気が重い仕事をひきうけるかわりに
時給をもっと上にあげろと交渉すると
あっさり先方は、データ入力では
ありえない金額
を提示してきた。
結局、数ヶ月、一人でこの案件をこなしたのだが、
この件を境に、私はあることを決意する。
派遣でも、問題のある案件を優先にひきうけようと。
誰もが嫌がる案件。
その現場に何かしら問題があり、誰もいつかない案件。
これを通常の時給よりも高くひきうけてこなしていけば、
効率よく稼げるではないか。
こうして、数ある案件の中から、
とびきりくるくるぱーな現場ばかりへと
あえて乗り込む
必殺!くるくる仕事人あっち
が誕生したのである。
「くるくる仕事人は見た!」シリーズを
これから書き綴っていきたいと思う。 必殺!くるくる仕事人誕生
お笑い部門に再挑戦中!
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